

私のお散歩日和。 Vol.3 髙橋美賀
「全力で生きている人々がひしめき合う、
都会のこの街が好き」
私のお散歩日和。 Vol.3 髙橋美賀
「全力で生きている人々がひしめき合う、
都会のこの街が好き」
2025.03.31
会社を出て最寄駅から家までの帰り道。いつものスーパーまでの道のり……。変わらない目的地と、見慣れた風景を歩く毎日だけでは歩く楽しさを忘れてしまいがち。目的なんてなくても良い、どんな道のりでも良い。ただ自分が一歩進みたい場所へ歩いてみよう。そんな連載「私のお散歩日和。」の第三回目を歩くのは、新宿区四谷にあるお一人様の喫茶店「MICA TAKAHASHI」を経営する髙橋美賀さん。高層ビルが連なる東京の中心地に店を構えた理由とは。柔らかな太陽の日差し、夜色を優しく灯す月の光を感じられる空間を探し求めた彼女の冒険心溢れる一歩に迫る。

“お疲れさま、自分”と労わる場所を作りたかった
高いビル、その先にある晴天の青空を眺める髙橋美賀さんが立っている場所は、新宿・四谷四丁目の交差点。さまざまな人々が行き交う東京の中心地に彼女が経営するカフェ「MOON mica takahashi COFFEE SALON」がある。この場所に出合ったのは約7年前。飲食店の店長として働きながら、将来は自分のお店を出すことを目標に日々過ごしていた時、この物件を見つけ新たな人生がスタートした。“月が見えるお店”を条件に探していたが、初めてここに足を踏み入れたとき、必ず月が見えると確信したという。髙橋さんが愛したその空間に伺うと気持ちの良い太陽の光が差し込み、どこかほっとする安心感がある。それは月と太陽、そして私たち人間との関係性があるのかもしれない。「私はこのお店を始める時に、特に女性が1人で『お疲れさま、自分』と優しくなれる場所にしたかったんです。月と太陽は、どちらもないと困る存在。同じように人間も日常は太陽のパワーを出して仕事などをして、すべてを終えた帰り道に素の自分に戻るのが月と言いますよね。“月が見えるお店”にこだわったのは、来てくれるお客さまが、月を見ながら自分自身とゆっくり向き合えるようにという意味も込められています」。
新宿が目と鼻の先にある四谷を選んだ理由とは。「まず誰も知り合いがいない場所でゼロからやってみたいと思ったんです。周りにも「新宿?!」と言われるその意外性も面白くて。寂しいという気持ちがないと言ったらウソになるけれど、会いたいと思った人には自分から会いに行けばいい。私の新しい人生のスタートでした。あと新宿は多方面から人がやってきて、人種もさまざま。みんな必死に生きているエネルギッシュなところが本当に好きで、東京の中心だなと感じられる場所ですね」。

歩くことは大切な運動。
好きが溢れる新宿の街とともに
年を重ねるごとに運動することを心がけるようになったという髙橋さん。この日は四谷四丁目の交差点からすぐの新宿御苑周辺へ。ゆっくりお散歩するというよりは、目的地を決め毎日歩くように心がけているという。「なかなか毎日ゆっくり歩く時間を作れないですが、時間ができた時は新宿御苑を一周回ったり、反対に飯田橋の方へ歩いて豊川稲荷東京別院まで行くこともあります。あと、お店の買い出しでこの通りをよく歩くんです。新宿二丁目の角にある小さなお花屋さんに行ったり、世界堂で買い物をしたり、歩いているだけで新しい刺激を感じられるのもこの街ならではですよね」。

私のお守りは「ピンク」のもの
お店に置かれている小物や看板など所々にピンクのものがある。髙橋さんにとってピンクはお守りのような存在だという。今回履いたアキレス・ソルボの新作シューズもピンクカラーだ。彼女が思うピンクの魅力と、明るい色味を自身のスタイルに取り入れるコツとは。「チューリップを見ると幸せな気持ちになりますよね。また安心感を与えてくれるものだと思っています。若い頃は黒やネイビーなど強くてカッコ良いスタイルを追求していましたが、今はピンクなど色ものを好むようになりました。今回はアキレス・ソルボのピンクのシューズに合わせてピンクのセーターを。着る前は派手かもと思うかもしれませんが、案外しっくり馴染んでくれるのもピンクの魅力だなと思います。このシューズはレザー素材なので、カジュアルなスタイルにプラスするだけで綺麗めに仕上げてくれるのも嬉しいなと思います。優しく包み込んでくれるので長時間歩けますし、ちょっと友人と出かける際にも最適ですね」。

どんな自分も受け入れながら一歩ずつ進んでいく
このお店を始めて月の存在が近く当たり前の存在になった。ここからはさらに本来の自分(私)として直感を信じて進んでいきたいと話す髙橋さん。自分の思い描いたものを現実にするためにしていることは、今思っていることや目標をノートに記すということ。今この瞬間にいる自分の現在地を知ることで一歩ずつ成長を感じられると話す。「自分が思ったことや目標を具体的に書くことをルーティーンにして10年ほど経ちます。1ヶ月前に書いたことを振り返ると、『こんなことで悩んでいたんだ』と笑って思い返せたり、人は日々全然違うことを考えているものなんだと感じられるんです。そうやって積み重ねてきた自分と向き合って、自分を慰めて解放してあげる。その作業を繰り返すことでダメな自分も許せるようになりました。好きなことに正直に、直感を大切にこれからも進んでいきたいです」。

ある日のお昼12時にお店に差し込んでいた光。自分の心地よい場所に差し込む光はより輝かしく、心を温める。自分自身とゆっくり見つめ合える時間を作り、いつでも味方でいてあげたいと思える時間だった。
髙橋さんが着用したシューズはこちら。

「C 602」モデル ライトピンク ¥24,200(税込)
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髙橋美賀(たかはし・みか)
新宿御苑の森の近くで、お一人様の喫茶店「MICA TAKAHASHI」をメインに、オリジナルプロダクトの販売やイベント、インスタグラムやnoteで水瓶座目線の不思議で面白いメッセージを発信。ブランドのテーマは「想像.創造.空想.妄想しながら自分をより大切にする時間をお過ごしいただけますように」
MICA TAKAHASHI
東京都新宿区四谷4-28-16 吉岡ビル 3F
Instagram:@micatakahashi
Photographer:Ayako Masunaga
Text & Edit:Saki Shibata